ITマネジメント
In brief
「ITの活用による競争優位の創出」といった過去10年余喧伝されたスローガンを、言葉通り信じることのできる経営者の方は、今や数少ないのではないでしょうか。
一方、現代の企業のオペレーションには、情報システムが深く複雑に組み込まれてしまっています。いまやIT無しには、受注処理や在庫管理などのごく普通の業務ですら回らない状況となっているのが実態です。このため、ただ安全に情報システムを保守し運用するためだけに、毎年数十億、場合によっては数百億ものコストが消費されています。
「何かおかしい」と思いつつも、有効な手がうてないでいる経営層の方も多いでしょう。
ローランド・ベルガーは「ITによる競争劣位の阻止」という観点と、非常に敏感な費用対効果の意識を持って、メリハリの効いたIT戦略を立案していきます。
もちろん、ITの持つ可能性を無視することは賢明ではありません。
ローランド・ベルガーは、競争戦略を実現するオペレーションのあり方を策定していく過程で、過不足の無いITの利用について導出していきます。
戦略策定、オペレーション設計、そして情報システム構築やITコンサルティングのすべてを高いレベルで経験したコンサルタントが、情報システムの技術的なあり方はむろん、人の能力や情報システム子会社の要不要といった領域にまで躊躇無く切り込み、5年後、10年を見据えた御社のIT戦略の策定を支援いたします。
プロジェクト事例
大手運輸における「未来のIT」の描写
日本でも最もITの活用が戦略的とされている企業のひとつである大手運輸業のA社では、活発な新規事業展開を開始していましたが、自社の情報システムや情報システム子会社などが、5年後に最適な姿であるのかについて漠然とした不安を抱えていました。
「現在までは非常に上手くIT化を進めこられたが、未来はいままでの延長線上にあるのだろうか」
まずローランド・ベルガーは、経営層全員とのヒアリングや討議を行い、今後の事業展開の方向性や成功要因と懸念を明らかにしていきました。そしてこれらをインプットとして将来のオペレーションを定義し、それを実現するために求められるIT面での期待値を定義していきました。
一方で、現在の情報システムのアーキテクチャー(構造)、それらを支える情報システム部門員と情報システム子会社の社員のスキルや意識を、アンケートやワークショップによって分析していきました。A社が永年培ってきた強みも正確に再認識された一方、期待値との大きなギャップも数多く識別されました。
ローランド・ベルガーは、情報システムのアーキテクチャー(構造)、本社情報システム部門や情報システム子会社のあり方などの組織、エンジニアのスキルや職業観などの人の側面、システム設計や開発、保守・運用などの業務プロセスのあり方に至るまで、包括的に「未来のITの姿」を描写するととともに、そこに到達するための取り組みとロードマップを定義しました。
いまA社は、ITの活用が、世界で最も戦略的な企業のひとつへと変身を始めています。
大手金融における大規模システム調達の支援
大手金融のB社は、大規模システム構築において、納期の大幅遅延・予算の大幅超過・予定していた効果が業務で生み出されない、といった手痛い失敗を何度か経験していました。
来るシステム構築は、予算規模がそれぞれ50億円と80億円という大規模なものであり、B社としてはシステム構築の失敗を繰り返すことは許されない状況でした。
B社に対するEIO(Executive’s Intelligence Office。変革期の経営層の支援を目的とした高度なマネジメント・サービスのこと)をご支援していたローランド・ベルガーに対して、ご相談がもちかけられました。
ローランド・ベルガーはまずRFPの見直しから着しました。
新システムを活用したオペレーションのあり方、オペレーションから導出されるシステム機能要件、想定されている技術の適正さなど多くの観点でRFPを改訂したうえで、複数のシステム・ベンダーに対して仮提案書の作成を求めました。
4社のシステム・ベンダーから提出された仮提案書は、予想通り過剰にリスク要素を盛り込んでおり、反面、必要機能や性能が十分に保証されているとは言えないものでした。
ローランド・ベルガーはシステム・ベンダーのエンジニアや営業との数回の打ち合わせを持ち、RFPの意図や重点ポイントを分かり易く解説すると同時に、仮提案書のシステム機能やプロジェクト・マネジメント体制の不備を厳しい指摘した上で、再度3社から提案を受けることとなりました。
再度提出された提案書は、品質が大きく改善された上、過剰なリスク要素が排除されたため提案価格も一割弱ほど下がっていました。
ローランド・ベルガーは、新たな提案書をベースに、システム業界の「価格相場」などの情報をもとに厳しい交渉を行い、最終的には一割以上価格をさげた提案をB社にもたらしました。
新規システムは予定どおり稼働し、想定された業務面での効果を創出し続けています。
主なプロジェクト実績
- 大手運輸、大手物流、大手金融における未来のITのあり方、そして必要となる取り組みとロードマップの策定
- 大手金融における大規模システム調達の支援に関わる総合的な支援
- 大手金融におけるEIO(Executive’s Intelligence Office)−変革期の経営層の支援を目的とした高度なマネジメント・サービス
- 大手銀行における新オペレーションの設計からシステム化戦略の策定
- 大手、中堅システム・ベンダーにおける成長戦略の策定
- システム・ベンダーの買収に関わるビジネス・デューディリジェンスおよび統合戦略の策定
