鉄道
in brief
鉄道業界は1987年に国鉄分割民営化が行われ、早20年以上が経過しました。鉄道事業に対する日本国民の意識は他国のそれよりも圧倒的に高く、それに呼応して各鉄道事業者は高いサービスレベルを維持しています。それでも、凄惨な事故は未だに起こって おり、「安全の番人」としてこれらを防ぐための仕組み作りは、早急に解決を求められる課題です。一方、温暖化などの環境問題が取りざたされる中で、鉄道は環境に非常に優しいモビリティであることも確かです。自動車、航空といった他業界との競争はすでに現実化しており、今後大きな経営課題となるでしょう。同時に、グローバル化の波も押し寄せています。欧州が確立を目論む鉄道車両の世界標準は、日本の鉄道に関する考え方を根底から覆しかねません。鉄道車両メーカー各社も海外市場を魅力的なマーケットとして外に飛び出し始めています。国内市場を磐石なものにし、海外市場をいかに開拓していくか・・・重要な舵取りが国内鉄道業界に求められています。ローランド・ベルガーは、上下分離を経験している欧州やサービスレベルの高い日本における知見を最大活用した、グローバル競争の中での戦略、他業界の知見を活かした業界間競争における戦略を立案していきます。
プロジェクト事例
大手鉄道事業者における鉄道車両の開発体制の強化
A社は、鉄道車両の事故・故障の極小化を掲げ、鉄道車両の商品開発をどのように進めるべきかを思案していた。他業界の事例を絡めながら、どのような商品開発プロセス・開発体制であるべきか、どのように人材育成をしていくべきか、サプライヤーマネジメントをどのように行なっていくか、そもそも鉄道事業者としてどのような技術を持っておく必要があるか、を明確化することを目的としプロジェクトが始動した。
3ヶ月にわたるプロジェクトにおいては、詳細な社内外のインタビューを経て、A社の課題を整理。続いて、あるべき姿とそれに向けたステップを構築した。将来の輸送を見据えた計画、設計開発のフロントローディング化、各車両の責任体制構築など、やるべきことは多岐に渡ったが、一つひとつを具体的な形で落とし込み、業務プロセスとして確実に機能するかどうかの検証も含めて議論が行なわれた。今後の鉄道車両開発体制を作っていく上で、非常に重要なプロジェクトとなった。
主なプロジェクト実績
● 大手鉄道事業会社における鉄道車両の商品開発体制の構築
● 大手鉄道事業会社における鉄道車両のメンテナンス体制の構築
● 大手鉄道事業会社における直接材のコスト低減
● 欧州鉄道事業会社における中期経営計画策定
