森 健
代表取締役 日本代表
東京大学工学部卒業後、鹿島建設、米国系戦略コンサルティング・ファームを経て現職。米国シカゴ大学経営大学院MBA
機械・電機・自動車をはじめとする製造業や公共機関において、戦略立案、提携支援、企業再生などの分野で豊富な経験を有する。また、グローバルなコンサルティング案件も多く手がける。ローランド・ベルガーでは、オペレーショングループのアジア代表としても多くの活動を行っている
メッセージ
米国発の金融危機がもたらした経済の世界規模での混乱は当分おさまりそうにありません。一方、環境問題や、経済の途上国シフトなどの課題は、これまで同様、多くの企業にのしかかります。このような状況下で企業はどのように振舞うべきなのでしょうか。まず、変化に対応できる体質を身につけることが重要です。そのためには、外部環境の変化に対して自身がどのような状態であるのか、常にリアルタイムで把握できるよう、日頃から「見える化」を徹底しておくことでしょう。その上で俊敏に動けるような体制を構築しておくことが必要になります。すなわち、タイムリーに大きな方向性を示すリーダーと、時々の変化に対して最適な行動をとれる「考える現場」が求められます。加えて、どのような変化があっても耐えていけるスリムで強靭な組織作りと、徹底的なコスト削減を実行しておくのは前提条件といえましょう。
こうしたことを念頭にクライアントの皆様と日々議論しつつ感じることは、現在のような混迷の時代は、考えるチャンス、変えるチャンス、だということです。90年代前半の急激な円高を乗り切り、不良債権処理やITバブル崩壊を切り抜けた後、日本企業の多くは、過去に獲得した競争優位性を武器にした安定と成長を享受してきたのではないでしょうか。その結果、企業を大きく変える必要性に対して鈍感になり、考えることを怠ってきたのではないかと思えるのです。今、多くの日本企業は今後進むべき道を本気で考えるべき岐路に立っています。また、いままで実行できなかった戦略を現実のものにできる時でもあります。株安は企業買収の好機ですし、それに円高も加われば海外進出のチャンスということです。社内で手をつけられなかった聖域を改革するまたとない機会でもあります。
ローランド・ベルガーは、さまざまな業界で、企業が実際に変革をなしとげるお手伝いをしてまいりました。コンサルタントという第三者が一般には踏み込まないような泥臭い領域にまで、必要に応じて足を踏み入れ、クライアントの方々と共に汗をかきつつ、戦略や改革を実行してきた実績があります。ローランド・ベルガーは、現在の困難な状況において生き残りを模索すると同時に、次の時代を勝ち抜く戦略を策定し実行する企業にとって、歩みを共にするパートナーでありたいと願っています。
また、欧州を出自とするグローバルなコンサルティング会社の使命として、日本企業の欧州での事業をサポートする体制を築いています。たとえばドイツには日本人スタッフ数名を常駐させた「ジャパンデスク」を設けていますし、業界別の専門家集団である各コンピタンス・センターや中東欧を含む各国のエキスパートが、それぞれの業界や地域に関するスタディを常にアップデートしています。次の一手に欧州市場の開拓や欧州事業の建直しを考えておられる企業に参考になると信じております。
